ワンハンドレッド倶楽部が落語会を開催しました

6/24(土)銀座フェニックスプラザにて、ワンハンドレッド倶楽部による「柳亭こみち」師匠の落語会が開催されました。

ワンハンドレッド倶楽部とは、スペシャルオリンピックス日本・東京のファンドレイジング委員会(委員長・高山恒男)が運営するサポート組織。1万円(約ワンハンドレッド$)の寄付を持ち寄り、金銭面でアスリートたちの活動を支援していこう、という考えで発足しました。その名称は、毎年100人の参加を目標としていることとも関係しています。

オリジナルのクリスマスカードを送ったり、美術館でのミニコンサートを定期的に開催したり、メンバー同士の懇親も図っています。この3年間はコロナ禍により、イベントの開催は自粛してきましたが、倶楽部発足から15年、今年は満を持して新企画の「落語会」開催に挑みました。

高座を務められた柳亭こみち師匠は、ファンドレイジング委員のツテを頼りに出演を依頼。しかし、打合せを重ねる中で、師匠のお母様が支援学級の先生を務めてらしたとの話を伺い、一同ビックリ。スペシャルオリンピックスのこともご存じだったようで、当日は噺の枕で、知的障害のある子どもたちの教育と支援に、力を注いでこられたお母様のことも語られました。

翌日には、「開演前のスライドを、私も後方より見ながら、私の母が関わってきた子ども達や、母と思いを同じくした他の先生方やお母さん達のお顔が目に浮かび、胸がいっぱいになりました」「皆様のご活動の重要さを痛感し、微力ながらできるだけのことをしたい、という思いで昨日は勤めさせて頂きました」、という感動的なコメントもいただきました。

実際の高座は、さすが落語界の保守本流である柳派一門。大師匠の人間国宝・柳家小三治師、師匠の柳亭燕路師の芸を、しっかりと受け継ぐ実力派ぶりで、本格的な古典落語を3席披露。休憩前には寄席でおなじみの「かっぽれ」まで踊っていただけました(会場の手拍子がなかなか揃わなかったのはご愛敬です)。

参加者の中には、生の落語は初めてという方も少なからずいましたが、こみち師匠の軽妙な噺に多くの笑い声と拍手が起こり、盛況のうちに会を締めくくることができました。

無料イベントでしたが、同伴者の方の新規入会や特別寄付(こみち師匠含む)も多くあり、ファンドレイジング活動としても大成功となりました。継続的な催し物となるといいですね。

※ワンハンドレッド倶楽部への入会は随時受付中。詳しくは事務局までお問い合わせください。

司会はファンドレイジング委員の渡辺克己さん
プロのスキルで会を引き締めてくれました