あるボランティアからのメッセージ

スペシャルオリンピックス日本・東京の初期メンバーとして、各種プログラムのボランティアとして活躍してきた田川正一さん。特にアルペンスキー・プログラムでは、世界でも活躍してこられたスキルを活かし、アスリートたちに雪山を滑降する楽しさを伝え続けてくれていました。

不幸にも、東日本大震災関連でボランティア活動している途中で交通事故に遭われ、頚椎を損傷。胸から下の感覚を失うという障害を負ってしまいました。

必然的に、ボランティアとしての活動を続けることは難しくなりましたが、その一方で、ご自身が障害者となったことで、ボランティアの価値を身をもって実感されたといいます。

そのことを、田川さんは次のように語っています。

「入院中にたくさんの人がお見舞いに来て応援してくれましたが、それが僕にどれだけ『大きな力』を与えてくれたことか。もしそれがなかったら、1年半のつらいリハビリに耐えきれず、車椅子に乗ることもできずに寝たきりになっていたかもしれません。」

「ボランティアの皆さん、皆さんの活動は皆さんが思っている以上にファミリーやアスリートに大きな力を与えているのです。」

これらは、創立25周年記念パーティーにおけるメッセージとして、ご自身が執筆し、奥様が代読されたもの。全文を下記に掲載していますので、ぜひ、多くの方にご覧いただきたいと思います。ボランティアとして参加することの迷いや悩みなど、簡単に吹き飛ばしてしまうような、素晴らしい言葉に満ちています。

「車椅子から見たボランティア」(記・田川正一さん)