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イベント

スペシャルオリンピックス日本・東京のイベントをご紹介します。

「2004年第3回SON冬季ナショナルゲーム・長野」に参加

「つながる ひろがる 笑顔の結晶」

 2004年第3回スペシャルオリンピックス日本 冬季ナショナルゲーム・長野大会、開催

 2004年冬季ナショナルゲームに参加するSON東京のアスリート53名とコーチ、応援ツアーの一行は2月27日、長野新幹線「あさま」で長野へ向かいました。「1人も欠けずにアスリート全員が参加できてよかったです」と選手団長の中西義治スポーツプログラム委員長。

 SON東京が出場するのは、7種目のうちアルペンスキー、スノーシューイング、スピードスケート、フロアホッケーの4種目です。長野駅前では、シャトルバスへの誘導やまちの案内などに、多くのボランティアが出迎えてくれました。早速、選手団は、開会式会場のホワイトリンクへ。

 屋根の美しい曲線が、2月にしては珍しい暖かな日ざしを浴びて、銀色に光っています。1人ずつ健康チェックを受け、午後5時、開会式が開幕。SON熊本、ついでSON東京…と27都道府県、海外11ヶ国と地域から参加したアスリートとコーチ約1,000人が堂々の入場行進。

 大会メインサポーターのKONISHIKIさんのメッセージ、細川佳代子大会会長のあいさつ、高円宮妃殿下のおことば、田中康夫・長野県知事の祝辞などの後、アスリートの手でSO旗が入場。全国を回ってきたトーチからトーチ台に点火され、選手宣誓に続き、開会が宣言されました。

 Kiroroのミニコンサートを楽しんで、午後6時30分過ぎに開会式は終了。選手たちは「楽しんで、がんばってください」の声に送られ、宿舎の信州松代ロイヤルホテルと国民宿舎松代荘、志賀グランドホテルに向かいました。
 

(文/広報委員:清原 れい子)

▲あいさつ <細川大会会長> ▲おことば <高円宮妃殿下> ▲祝辞 <田中知事>

 

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アルペンスキー

 2月28日、志賀高原一の瀬ファミリースキー場は、目のさめるような青空が広がる快晴。アルペンスキーの出場者は、海外からも含めて約200名。午前8時45分から開会式が行われ、地元山ノ内町長の歓迎のことば、細川会長のあいさつなどの後、力強い選手宣誓で、競技が始まりました。
 この日は、上級・中級・初級の各ジャイアントスラローム(GSL)、スーパーグレイド、グレイドごとにディビジョニング(クラス分け)が行われ、SON東京からは、上級4名、中級15名、初級13名、スーパーグライドとグライドに1名ずつの計34名がエントリー。雪質も上々で、みんな一生懸命滑りました。
 翌29日は、一転して雨まじりの雪。厳しい条件の中での決勝でした。SON東京のアルペンスキープログラムは、練習会場にしていたザウスが閉鎖されるとい う悪条件の中、今年度から新しいプログラムに取り組み、陸上トレーニング、ガーラ湯沢での日帰り合宿、1月の尾瀬岩鞍での合宿を行い、今大会に臨みまし た。
 競技結果は、金メダルが続々。表彰台のアスリートは、競技中の緊張がとけてリラックス。笑顔がすてきでした。
 現地では、アスリートのリフトの乗降、スタート地点までのサポートや、一般スキーヤーの誘導など、たくさんのボランティアが競技を支えてくれました。
 コーチは、アスリートが日ごろの活動の成果を発揮できるように心をくだきました。応援のファミリーは寒い中、大声援を送りました。


(文・写真/広報委員・清原 れい子)

 

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スノーシューイング

 表彰台に3つ並んだ青い帽子に、会場全体が大きな拍手を送る!

 白馬スノーハープで行われたスノーシューイングは、「かんじき」のような用具を足につけて雪の上を走る、陸上ならぬ「雪上」競技です。SON東京では昨年スタートしたばかりの新しい競技ですが、今大会には5人のアスリートが参加。100m、400m、4×100mリレーの3種目に、練習の成果を思う存分発 揮しました。
 予選が行われた27日は、雲一つない晴天に恵まれましたが、翌29日の決勝はあいにく朝から雪。競技がスタートする頃には雨へとかわり、そのまま一日降り 続けるという最悪の天候でした。しかしアスリートたちは、悪天候をものともせず、スタートの合図とともに元気よく雪の上を駆け出します。
 ゴールに向かって繰り出される足もとからは、粒状になった雪がアスリートたちのがんばりを象徴するかのように舞い上がり、迫力満点。抜きつ抜かれつの熾 烈な争いが繰り広げられるレースも少なくなく、コーチはもちろんサポーターやボランティアたちの声援も、どんどんヒートアップしていきました。
 特に400mディビジョン6では、SON東京のアスリートが見事に1,2,3フィニッシュ。表彰台の真ん中に青い帽子が勢揃いした姿は、とても感動的でし た。その他のレースでもみんな精一杯がんばり、大きな成果を上げたことはいうまでもありません。来年のワールドゲームにも大きな期待が持てそうです。

(文・写真/広報委員:峰岸 和弘)


スノーシューイング(白馬クロスカントリー競技場スノーハープ)
●出場アスリートと成績
布施 純            100mディビジョン2…4位(00:38:05)
石井 良英        100mディビジョン3…2位(00:33:23)
大日向 伸樹    100mディビジョン7…3位(00:23:00)
               400mディビジョン6…2位(02:47:09)
根本 悟            100mディビジョン8…3位(00:21:55)
                         400mディビジョン6…3位(02:28:38)
小川 数馬        100mディビジョン8…8位(00:30:54)
                         400mディビジョン6…1位(02:28:38)
SON・東京  4×100mディビジョン2…2位(01:58:11)2月28日

 

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ショートトラック・スピードスケート

 スピードスケート競技は、長野駅からバスで10分程のところにあるビックハットという長野オリンピックでアイスホッケーが開催された場所で行われました。
 短い練習期間でしたが、SON東京からは5名のアスリートが参加、精一杯がんばってくれました。
 レースでは、全員緊張することも無く競技を楽しんでいたようです。
 今回は外国からの招待選手も来ていましたが、彼らのレベルはとても高く、アスリートやコーチたちにもいい意味で刺激になったのではないかと思います。
 残念ながらアスリートの1人が競技中少しだけ足がコース外に出てしまい失格という厳しい判定を受けてしまいましたが、他を圧倒するスピードで来年の世界大会では十分期待できる滑りでした。
 この調子でいけば、来年の世界大会もいい結果を残す事ができるでしょう。

(文・写真/広報委員:藤原 聖吾)

 

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フロアホッケー

 開閉会式の行われたホワイトリングのメインコートとサブコートを使用してチーム戦と個人競技が行われました。海外から中国・シンガポールのアスリートも参加してレベルの高い大会となりました。
 D1のチーム戦には海外チームに沖縄準備地区が入り奮闘しました。SON東京は残念ながらメンバーが足らず個人戦の参加になりましたが、アスリート一人一 人の力は、他地区と比べ大変秀でて見えました。決して身内のひいき目ではありません。しっかり行った日常トレーニングのお陰でしょう。
大勢の観客の前で、競技し表彰されるアスリートの喜々とした表情と、一生懸命応援するコーチ・ファミリーの姿をみていて、SO大会の意義の大きさを再確認した思いでした。


(文/広報委員:喜多 洋子、写真提供:スペシャルオリンピックス日本)

 

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選手団交流会

 開大会2日目の28日、選手団の宿舎となっている信州松代ロイヤルホテル、国民宿舎松代荘、志賀グランドホテルで選手団交流会が行われました。
 緊張した競技を終えたアスリートを待ち受けていたのは、踊りやゲームなど楽しいコーナーが盛り沢山の交流会。
 信州松代ロイヤルホテル、国民宿舎松代荘の会場では、SONのスポンサーでもある日本アムウェイのボランティアが、8種のアトラクション(松代荘は4種)を用意。
 志賀グランドホテルでは、フィンランド人のボランティアの皆さんがアスリートとともに、ヒーリングを体験。
 大広間いっぱいに集まったアスリートたちが、「心導」の方たちの指導で、翌日の競技に備えて体をリラックス&エクササイズ。
 JA志賀高原りんご部会からは、りんごのプレゼントもありました。
 どこの会場も大入り満員、熱気ムンムンの状態で大盛況となりました。
 1時間という短い時間の選手団交流会でしたが、どのアスリートも楽しい一時を過ごし、きっと良い思い出がつくれたことでしょう。

(文・写真/広報委員:渡辺 竜雄)

 

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ユースサミット

 今回初めて開催された「ユースサミット」

  アスリート、パートナー、シャペロン(支援者)、3人1組でチームとなり全国から9チームが参加しました。即席結成されたチームは、SOIのロンさんを迎え、自己紹介から始まり、皆、不安と緊張のスタートでした。
 28日、場所を善光寺に移し、小・中学生に初対面、自己紹介、アスリートによるチームメンバーの紹介、小・中学生側からは、校歌斉唱と学校の紹介、そして中学生のアイデアによるゲームをする頃には、皆すっかり友達になっていました。 一緒に昼食後、SO各地区のチームと学生達が9つの班に分かれ、「アスリートへの意識を変えよう。今、自分たちに何ができるか?」について話し合いが行われました。
 東京チームは、男子小学生4人と話し合い、アスリートの印象についてたずねると「働きながら、SOの活動に参加し頑張っているからすごい!」と感動した様子。
 「SOのポスターを書いて宣伝したい」「先生と一緒にSOのイベントに参加したい」と自分達ができる行動を述べ、心をゆり動かしたようです。
 本番の「ユースサミット」は、多くのテレビカメラの中、ユニス・ケネディ・シュライバーさん、ティモシー・シュライバーさん、細川理事長、長野県教育委員 会委員長(瀬良和征氏)を迎え、開催されました。ティモシーさんが、若い君達がこれからの世の中を変えていくのだと熱弁を奮い、神奈川の男子大学生パート ナーの「アスリートから教えられ学んだ」という話で、会は絶好調に達し、感動と共に終了しました。
 引き続き、SOメンバーだけで、信濃毎日新聞記者による「インタビューの仕方」についてセミナーが開かれ、夕食後、パートナーやシャペロン相手の模擬イン タビューで練習をしたアスリートは、29日、地区別に、インタビュー会場となる各競技場へ移動。アスリートの力が発揮されました。終了後、フルネットセン ターでパートナー、シャペロンがアスリートの感想やアスリートの撮った写真を取り入れながら、閉会式に配布される新聞に間に合うよう記事作成を行いまし た。
 3日間の「ユースサミット」を通し、小・中学生達のアスリートへの意識を変え、アスリートも多くの事を学び、パートナー、シャペロンにとっても、アスリー トがSOのりっぱな広報活動の担い手に成り得ることを確信し、アスリートの秘めたる大きな力に気づかされた有意義な感動の「ユースサミット」でした。

(文・写真/広報委員:中根 幸子)

 

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閉会式

 来年の再会を願って、大会は無事幕を下ろしました
〜閉会式 2/29 17:20〜18:20 ホワイトリング〜

 すべての競技を終えたアスリートたちが、各会場から集まってきて、大会のフィナーレ・閉会式は行われました。
 式のメインとなったのは、アスリートからのお礼とメッセージです。SON長野の高橋奈月さん(フロアホッケー)が発表した「04長野からのメッセージ」 は、細川佳代子会長の手を介して、SOI代表のティモシー・シュライバーさんへと手渡され、世界中のアスリートへ伝わっていきました。また、来年に迫った WG実行委員会理事長・盛田英夫さんにはメッセージブーケが送られ、そのお返しとして05世界大会のイメージカラーである赤を使ったブーケが、高橋さんへ 送られました。
 ティモシーさんの呼びかけによる「行動!行動!」の大合唱、盛田さんの「来年また再会しましょう」の言葉につづいて、飯島泰臣SON長野会長が閉会宣言。そして最後には、「世界に一つだけの花」を全員で歌い踊り、大会は無事すべての幕を下ろしたのです。
 みんなが心を一つにして、大会の締めくくりと来年への希望を表せた、すばらしい閉会式でした。

(文・写真/広報委員:峰岸 和弘)

 

 

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